こんにちは!ゆらりんです。
これまでは、ライトノベルを読んだことがない女性の方に向けて、
女子でも読める、エロなしライトノベルをいくつかご紹介してきました。
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今回は、上に挙げたような
いわゆる「少女漫画的ライトノベル」を卒業した方に向けて、
ハードなストーリー展開を楽しめるライトノベル
をご紹介します。
※一応女性向けなので、
極端なエロ・グロが含まれるライトノベルは除いた中から選んでおります。
ですが、これまでご紹介した本たちよりも、
- 人が亡くなるシーン
- 暴力的なシーン
- エロ系シーン
が数多く含まれている可能性があります。
そのような本が苦手の方は、ご注意の上お買い求めいただければ幸いです。
おススメ1 筺底のエルピス (ガガガ文庫)
ハードなライトノベルとして一番におススメしたいのが、
筺底のエルピス (ガガガ文庫)です。
人類の存亡をかけた影なる戦い。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。
日本の暗部である《門部》は、不可視の存在を網膜に投影する改造眼球『天眼』と、時を止める超常の柩『停時フィールド』を武器とし、そのプログラムを追い立て、狩り、そして葬り続けてきた鬼狩りの組織だ。
時は現代。
百刈圭(ももかり・けい)と、乾叶(いぬい・かなえ)――心に傷を抱えて戦う二人が遭遇したのは、歴史上、たった六体しか確認されていない《白鬼》だった。
叶の親友に憑依したその鬼を巡って組織が揺れる中、黒ずくめの刺客《ゲオルギウス会》が動き始める。それは日本を守護する《門部》と同じように、ヨーロッパで連綿と戦い続けてきたもうひとつの鬼狩りの組織――バチカンの狩人たちだった。
《白鬼》とは何か。二つの組織の衝突はいかなる戦いを引き起こすのか。そして、滅亡を防ぐ希望はあるのか。
人類の存亡をかけて戦う、影なる戦士たちの一大叙事詩が、いま語られる。
気鋭・オキシタケヒコが描く異能バトルアクションシリーズ。イラストは各方面で活躍中のtoi8が担当。
もはやすでにライトノベルの域を超えていると思われる、
硬派なSF作品です。
日本に限らず世界各地にみられる「鬼」や「悪魔」は、
実は人にとりついた殺意のプログラムであった、
という斬新かつ緻密に練り上げられた設定。
そして、作りこまれた世界観に引き込まれます。
表紙からもわかるとおり、決して明るいストーリー展開ではありませんが、
本物のSFを読んでいるような、重厚かつ素早い展開に目が離せなくなります。
登場人物一人ひとりの背後にある事情や人物像もあわせ、
非常に魅力的な作品に仕上がっている筺底のエルピス (ガガガ文庫)。
現在5巻まで刊行されており、1巻はKindle Unlimitedで無料で読めます。
おススメ2 されど罪人は竜と踊る(ガガガ文庫)
咒式。それは、作用量子定数hを操作し、局所的に物理法則を変異させ、TNT爆薬や毒ガスを生み、プラズマや核融合など途方もない物理現象を巻き起こす方程式。
咒式を使う攻性咒式士である二人、不運を機転で乗り切ろうとするガユスと、美貌だが残酷な剣士であるギギナ。
<異貌のものども>や賞金首を追う彼らは、エリダナの街に交錯する<竜>との戦いや大国の陰謀に巻きこまれる。
ライトノベルの概念を変えた“暗黒ライトノベルの始祖にして最終作”の名を欲しいままにする「されど罪人は竜と踊る」シリーズ第1巻が、大幅加筆され完全真説版となって、ここに新生!!
されど罪人は竜と踊る 1 ~Dances with the Dragons~ (ガガガ文庫) シリーズは、
あらすじ引用にもある通り
暗黒ライトノベルの始祖にして最終作
とまで呼ばれる作品です。
刊行当時、それまでの「ライト=軽い感じ」な小説といった「ライトノベル」の概念を覆すシビアな展開で話題をさらいました。
ざっくりいうと、
「咒式」という、魔法+科学の使い手のコンビが織りなす事件解決簿
ということになるのですが…
まずこの「咒式」というものの説明が、大変理系的で女子に受けないと思われます…。
論理は非常に良く組み立てられており、もう少し科学が発展したら再現できるのでは?と思わせるほどの精密度なのですが、それゆえに説明が冗長で、とっつきにくい印象をモロに与えます。
このあたりの雰囲気は、今回はご紹介しなかった『円環少女 (角川スニーカー文庫)』シリーズを彷彿とさせます。
それが、巻が進むにつれてどんどん話が大きくなり、
最終的には竜と世界の全面戦争の様相をなしていきます。
当初はスニーカー文庫から発行されていたものが、なぜか角川スニーカー文庫から小学館(ガガガ文庫)へ移籍し、内容を一部修正・改変して継続しています。
現在、21巻まで刊行されています。
そして、内容のグロさ(18禁)と細かさ(くどさ?)ゆえにアニメ化は困難、とまで言われていた作品ですが、ついにアニメ化決定です。
TBS、BS-TBSにて2018年4月よりTVアニメとして放送されることになりました!
この作品を、どうアニメに収めるかに注目です。
おススメ3 終わりのセラフシリーズ
終わりのセラフシリーズは、
アニメ化されたこともあり、どこかでご覧になった方も多いと思います。
未知のウイルスにより大人がすべて死んでしまった後、
残った子供たちは吸血鬼によって隔離され支配されていた…
そこから抜け出すことに成功した少年;百夜優一郎とその幼馴染ミカエラ、
そして優一郎の上官である一瀬グレンを軸にストーリーが進みます。
※コミックスは現在16巻が発売中、さらにいっそう終わりがみえません。
ライトノベルとなっているのは、ミカエラとグレン、
この2人を主人公にしたスピンオフ作品です。
本作中でも非常に重要な役どころを担う2人ですが、
それぞれのスピンオフ作品の中では
2人が本作中の心情に至るまでにどのような事実があり、
どのような葛藤があったのか、が克明に記されています。
コミックスやアニメをご覧になった方はもちろんのこと、
作者の鏡貴也さんは非常にストーリーの作り込みや複線の回収が上手なかたなので、
小説単体でみても十分楽しめます。
コチラを先にご覧になってからコミックスに戻っても面白いかもしれません。
終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 1 (JUMP j BOOKS)
終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 1 (JUMP j BOOKS)は、
吸血鬼となっていたミカエラ側からみたストーリです。
本作では序盤、ほとんど悪者扱いとなっていた吸血鬼。
「ミカエラの物語」となってはいますが、
ストーリーのメインは人間であった頃のクローリー君です。
- 本編に出てくるクローリー君とフェリドはどのように出会い、
どうしてクローリー君は吸血鬼になったのか? - ミカエラはどのような気持ちでフェリドのところへ通っていたか?
など、吸血鬼側の生態にも迫るお話です。
コチラの方が会話が多く、難しい表現が少ないので、
次にご紹介する「グレン」シリーズよりも読みやすいと思います。
終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅~19歳の世界再誕シリーズ
終わりのセラフ1 一瀬グレン、16歳の破滅 (講談社ラノベ文庫)シリーズ全6巻、そしてそれに続く終わりのセラフ 一瀬グレン、19歳の世界再誕1 (講談社ラノベ文庫)は、グレンを主人公にした物語です。
一瀬グレンは罪を犯した。決して許されない禁忌――人間の蘇生。死んでしまった仲間を、家族を生き返らせるために発動された実験――<終わりのセラフ>により、人類の繁栄は一度、終焉を迎えた。生き残るのは鬼と、子供だけ。人口は十分の一以下になり、化け物が跋扈し、吸血鬼による人間狩りが行われる世界で、それでも、生き残った人間たちは、希望を胸に世界の再生を目指す。許されざる罪を胸に抱きながら、そしてそれを誰にも悟られぬようにしながら一瀬グレンもまた一歩を踏み出すのだが――!
大人気の「終わりのセラフ」新シリーズが登場!
おススメ+1 炎の蜃気楼(ミラージュ)シリーズ
武田信玄(たけだ しんげん)の霊を封印した《魔縁塚(まえんづか)》が、何者かによって破壊された夜――高耶(たかや)の親友・譲(ゆずる)は、火だるまになる夢を見た。「ようやく見つけましたぞ、お屋形様(やかたさま)…」譲に忍び寄ってくる武者たちの亡霊…。強力な霊によって憑依(ひょうい)されようとしている譲を救おうとする高耶は、不思議な《力(りょく)》を使う直江(なおえ)と出会った。自ら何百年も生きた換生者(かんしょうしゃ)と名のる直江は、高耶に前世からの宿命を告げるのだが…!?
ハードな展開の女性向けライトノベルといえば、もうこれしかありません。
『炎の蜃気楼』は、「コバルト文庫初のサイキックアクション小説」という触れ込みで1990年に初刊が刊行された、
- 本編だけで全40巻
- 外伝やイラスト集などを加えると全100巻近く
にもなる古典的ライトノベルの超大作です。
ただし内容もハードで、この超大作を一言でいうなら、
長大歴史サイキックファンタジー系ライトノベル(ボーイズラブあり)
です。
歴史上の人物が次々と蘇り、現代人の身体を借りて戦います。
その戦いにも、それぞれの生き様や命を懸けて守ってきたものがかけられており、
どの武将も自分のプライドをかけて戦っています。
ワタシ、コレをリアルタイムで30巻くらいまで読んでいたのですが、
大人になるにつれ一度離れていました。
そして、最近kindleでも購入できるのを発見したあとがまずかった…
1週間ほどかけて、すべての空いた時間を使い切り、
全40巻、買いました…
・・・ボーイズラブ系が苦手な方は、申し訳ありません・・・。
主人公:高耶と直江の、400年に渡る「濃い」人と人との愛憎の物語です。
そのへんの、身体の絡みだけをメインで書いたおばちゃん御用達のボーイズラブとは一線を画す、濃さ。
今時のライトノベルとはちょっとちがうかもしれませんが、
ライトノベル愛好家としては一読を勧めます。
まとめ;ライトノベルはもはや「ライト」ではない
以上、「女子でもハードなライトノベルが読みたい!という方へのおススメ3選」について解説しました。
ライトノベルのすそ野はどんどん広がり、
いまや昔のように「ライト」な小説とはくくれないほどの
- 重厚なストーリー
- 魅力的な登場人物
- 緻密な構成
を持った本が増えています。
先入観なく、「ライトノベル」を楽しんでいただける方が
どんどん増えることを願っています。
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