ウチの息子は、先日の記事「シングルマザーでも大丈夫だった!私立中学受験体験記」の通り、小学5年生の秋頃にいきなり「中学受験をしたい」と言い出し、実際に本腰を入れて勉強を始めたのは小学6年生になってからでした。
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それでも、第一志望だった私立中高一貫校から無事に合格をいただきました。
そんな我が家の経験から、中学入試に合格するための勉強法やコツなどについてお話しします。
中学受験に塾は必要か?
ウチの息子は、小学5年生の終わりに中学受験対応の個別指導塾に入塾しました。
塾に入れたのは、学力面が全く足りていなかったのはもちろんのことですが、何よりも「各中学校の情報が欲しかったから」です。
中学受験は、高校・大学受験と同じく、各学校によって
- 問題の難易度や癖
- 重点を入れるべき科目
が異なります。
一応各学校の過去問は市販されているのですが、各学校経由の生の情報が流れるのは、やはり塾です。
というのも、中学受験塾と各学校非常に仲が良く、定期的に塾の先生向けの説明会が行われていたり、有力な塾の中には各学校の入試担当者と知己があることも珍しくないからです。
我が家はとにかく時間がなかったので、
- 合格に必要なレベルを正確に知る
- 息子に足りない部分を的確に評価する
- 効率よく弱点を補強する
ために、塾の力を借りました。
中学受験塾は個別指導と集団指導、どちらが良いのか?
我が家の場合、入塾した個別指導塾一択でした。
これは我が家ならではの特殊事情がいくつかあって、
- 小学5年生の終わりでは、そもそも通常の中学受験対応の塾では入塾を許可されなかった。(合格する可能性が低いため、塾の進学実績を下げるから)
- 少年野球を続けていたため、中学受験対応塾で一般的な週4〜5回の通塾がそもそも不可能だった。
といった理由で、いくつか見学&説明会に行った塾のうち、息子の指導を引き受けていただけたのが、通塾を決めた1箇所だけだったからです。
[st-midasibox title=”我が家の実際の通塾スタイル” fontawesome=”” bordercolor=”” color=”” bgcolor=”” borderwidth=”” borderradius=”” titleweight=”bold”]
- 実際の通塾は週2回、曜日は不定(野球の練習や試合によって随時決める)
- 自宅でオンライン講座・紙のテキスト教材のノルマ(宿題ともいう)をこなす
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といった感じで、入塾から受験までの1年弱を過ごしました。
野球を続けながら中受の準備をするということは結構やることが多く、はたからみていてもキツそうでしたが、うちは本人の希望で中学受験を決めたため、最後まで高いモチベーションを維持して受験に臨むことができました。
我が子に適した塾の選び方
本来であれば、中学受験というものは小学校3年生くらいから準備をはじめるものらしいので、その時期であれば、めぼしい塾に見学&体験授業に出向き、お子さんと一番相性の合う塾を選ぶことが可能です。
一口で『個別指導』『集団指導』といっても、塾によって指導方針が大きく異なります。
[st-mybox title=”注意ポイント” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 塾長がワンマンであり、子どもを自分の思い通りの型に当てはめたがる。
- 志望校選定や将来の進路希望に積極的に介入してくる。
(うちは医学部受験を強く勧められ、塾の先生からドクターコト―の漫画を全巻いただきました…) - 説明してくれたのが指導経験十分なプロ講師でも、実際に指導に当たるのはほとんど学生バイトである。
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以上3つの例は、全て我が家が説明会や体験授業で経験した例です。
- 友達が通っているから
- 進学実績が出ているから
- 家から近いから
というのも大事な視点ですが、最も大事なのは
塾と子供の相性
だと考えます。
どんなに親が良いと思う塾でも、子供が行きたがらない塾はその子にとってはよくない塾です。
ただし、子どもが楽をしたがっているだけ、などということがないか、子どもの様子をよく観察しておきましょう。
中学受験に家庭教師は通用するのか?
我が家は家庭教師を利用したことがないので、利用者としての意見を述べることはできません。
ですが、わたしには中・高校生、浪人生の家庭教師をした経験があります。
- 家庭教師の派遣元の母体が中学受験の情報を持っている
- 家庭教師が学生ではなくプロ教師である
という場合に限っては、中学受験に十分対応できることもあるでしょうが、よくある大学生のバイト教師だと、正直厳しいと思います。
家庭教師をしていた経験からいうと、家庭教師が役に立つパターンには2通りあり、
- 基礎学力をつけるのには役に立つ場合もある
- 勉強を教えるというより、家族でも学校でもない第三の大人として相談に乗る
のどちらかを求めるのであれば、非常に意味があると思います。
中学受験に通信教育はどう?
基礎力がついているお子さんであり、志望校がメジャーな学校の場合は、z会などの通信教育でもある程度の線まではいけるでしょう。
ただし、小学生に通信教育の教材のみで必要な勉強の質と量をこなし、また受験直前まで高いモチベーションを維持するということは、非常に困難なことです。
この場合は、親の的確なハンドリングが重要となります。
うちの子どものときはなかったのですが、今時はタブレット学習+個別フォローでの形式でも1人1人の学習データを分析して最適な問題を用意してくれる「タブレット学習+東大生らの個別フォローで一人一人にぴったりの学びを【RISU】」といったサービスもあるようです。
この形式だと、わざわざ塾まで出向かなくても子どもの実力に合った問題とフォローを受けられるので、今もういちど中受をするなら使ってみたいと思います。

親が勉強を教えた方がよいのか?
我が家は中学受験の勉強に関しては、自宅ではほとんど教えませんでした。
例外的に、答えをみても答えが理解できないという場合に、答えのみかたを解説するくらいのことはありましたが、基本的には塾に一任しておりました。
理由は、「自分の教えた解法と塾の解法が異なると子供が混乱する」からです。
[st-mybox title=”塾と親の役割分担” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
- 実際の問題の解き方は、塾
- 勉強そのもののやり方やモチベーション・体調の管理は、親
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という感じで適切な役割分担をすることが、親も疲れずに長丁場の受験を乗り切る良い方法だと思います。
まとめ;中学受験には、できれば塾の助けを借りた方がラク。
ということで、身も蓋もないのですが、我が家の結論は、「塾の力を借りて良かった」です。
もちろん、通塾にはそれなりの費用がかかりますが、我が家の場合はその費用以上のメリットがありましたし、通塾なしではおそらく合格はできなかったと思っています。
お子さんの学年や基礎学力、志望校などによって一概にはいえないところですが、迷っている場合は一度見学に行ってみることを強くお勧めします。