こんにちは!ゆらりんです。
今日は、常に自分にも言い聞かせているし、もうすぐ高3になる息子ともよく話をする「努力」についてまとめてみます。
自分なりに努力しても報われなかったこと、ありませんか?
勉強でもスポーツでも、できの悪い子を見かけたときに、よく
「努力が足りなかった…」
と周りの人が責めたり、自分でこういって自分を責めること、ありますよね?
でも、本当に何にも努力しなかった人って、一握りだと思うんです。
自分なりに努力はしたけど、結果が出ない。
結果が出ない=努力が足りない
と自分を責め、さらに勉強の量を増やしたり、練習量を増やしたりしてドツボにはまる人、良く見かけます。
自分の高校時代にも、よく見かけました。
ワタシの通った高校は、一応当時では学区内トップの進学校で、学区中から優秀と思われる生徒が通学していました。
ワタシみたいに「運動系部活に明け暮れて、日々の勉強なんて全くしない、平常点が危機的水準」というタイプは少数派で、「小学校から塾通いし、1日何時間もコツコツ勉強し、高校に入ってからもキチンとまじめに予習復習を欠かさず家庭学習もばっちり。」というタイプの方が多かったです。
ただ、じゃあ「コツコツ」タイプの人が全員ワタシよりも成績優秀だったかというとそういうことはなく、中にはそんなに勉強しても、成績は中の下以下、という人がたくさんいました。
(ワタシの成績は中の上くらい)
結局、大学入試でも同じことがおこり、 私は希望の大学に現役で入れましたが、「コツコツ」タイプで2浪しても、ワタシと同じ大学に入れなかった、とか結局希望の進路には進めなかった、という人を大勢見てきました。
一緒に大学に入学した中には、もちろん「コツコツ」タイプの人もいましたが、ワタシと同じ「部活(もしくは課外活動)に熱中して勉強はあと回し」タイプも結構いたものです。
決して、「コツコツ」タイプが実は努力していない、とか才能が劣る、とかいうことはないと思います。
そのような光景を見ていると、「努力って何だろう?」と深く考えさせられました。
そして、ワタシなりに出した結論が...
正しい努力には「量」「質」「方向性」の3つが必要である。
ということです。
このうち、努力には「量」が必要であることはみんなが良く知っていることであり、通常「努力」と言われて思い浮かべるのは、この「量」の努力だと思いますので、これについては説明を割愛します。
努力の「質」「方向性」とは?
では、努力の「質」や「方向性」とは、いったいどんなことを指すのでしょうか?
例;大学入試における努力の「質」や「方向性」
まずは、わかりやすいところで大学入試における努力=勉強の「質」や「方向性」について考えてみたいと思います。
第一志望の大学に入るためには、もちろんある程度の勉強量が必要です。
これは、志望大学のレベルが余程低いか、模試の成績が常に全国1位であるというくらいに成績が良い、というケース以外には疑う余地のない真実です。
ただ、がむしゃらに「量」だけやれば結果がついてくるのでしょうか?
大学入試は、「量」をひたすらこなすという根性論みたいなもので合格できるほど甘くありません。
時間が30年あれば、もしかしたら「量」だけでも学力は伸びるのかもしれませんが、そんなことをしているうちに、人生の大半は終わってしまいます。
また、30年間も同じ情熱をもって勉強し続けるということは非常に困難です。
さらに、大学入試というのは満点を狙う試験ではありません。
志願者のうち、合格定員までの順位が取れれば、たとえ半分しか点数が取れなくても受かる、という性質のものです。
(例えば志願者が100人、定員が20人なら、100人中20位になれればOK)
ということになると、入試までの限られた時間をどのように割り振ると自分の順位を上げることができるのか、という分析をする必要になります。
努力の「方向性」の決め方
どんな人にも得意科目と苦手科目があります。
志望大学の配点のうち、
- 自分の得意科目→人よりも良い点数をとってライバルを引き離す
- 自分の苦手科目→平均点でよいので、極端に人よりも悪い点数を取らない
ことが、戦略として重要です。
このため、志望大学の決定には、純粋な偏差値だけではなく、各大学の入試配点(センター重視もしくは2次重視?、2次試験の科目および配点は?)の分析が必要です。
そのうえで、自分の学びたい学問がある大学の中で最も合格の可能性が高い大学を選ぶ必要があります。
詳しいやり方はコチラの過去記事をどうぞ⇓
yuralin.beautifullady-nico.com
そのうえで模試やTOEFLなどの外部試験、学校の定期試験などの結果を通じて自分の長所と弱点を分析し、
- 志望大学に合格するためにはどの科目を伸ばすべきか?
- 弱点となるのはどの科目、どの分野なのか?
といった、努力の「方向性」を決めるのが最も大切です。
例えば、私大文系専願の場合は、理科にはほとんど力を入れる必要がないのはわかりますよね。
赤点を取らない、というか内申点が確保できるギリギリの点数でよいわけです。
ところが、努力は「量」だと思っている人の中には、こういった必要のない科目にまで平等に時間を割いてしまい、結果、重点科目がほとんど伸びずに残念な思いをする人がいるのです。
よく言えば「とことん真面目」、悪く言えば「要領が悪い」人たちです。
努力の「質」の決め方
努力の「方向性」を決めたら、あとは簡単です。
この科目の実力をこのレベルに伸ばすには、どんな問題集をどのくらい解けばよいのか?
といった、努力の「質」について検討します。
真面目な人の中には、「問題集を解く」といったら1ページ目からすべての問題を解かなくては気が済まない、という人がいるようですが、これも非常に効率の悪いやり方です。
同じ時間同じ科目を勉強するなら、より実力がつく方法を取りたいですよね。
一般論的なやり方はありますが、まずは自分の教科担任の先生でもよいですし、塾の先生でもよいですし、「自分の実力や性格を理解してくれている、信頼できる先生」に相談に行くことをおススメします。
努力の「方向性」と「質」、そして「量」は、何度も評価&分析&修正が必要
そして、一度決めた「量」「質」「方向性」は大学入試が終わるまで固定するという必要はなく、随時変更するのも大切です。
なぜなら、成績というものは必ずしも思い通りに伸びるわけではないからです。
模試ごとでもいいですし、数か月ごとでもいいのですが、(というか適切な見直しの感覚は時期によって違うのですが)
自分の成績を評価
⇓
予定どおり進んでいるかどうかをチェック
⇓
進んでいる場合はOK
進んでいない場合は、その原因を分析し、「方向性」を修正
という作業を繰り返します。
これにより、路線をはみ出ることなく合格へ一直線!というわけです。
まとめ;大学入試だけではなく、人生のあらゆる局面に応用可能
この努力の「量」「質」「方向性」の吟味は、大学入試はもちろんのこと、資格試験や仕事など、人生のあらゆる場面で応用できる考えかたです。
時々居酒屋で「こんなに努力しているのに上司が認めてくれない」などとくだをまいているサラリーマンを見かけますが、そんなとき、自分の努力は「量」だけの、自己満足の努力に陥っていないかを自分に確認する必要があります。
勉強や仕事で成績がうまくが上がらない方、一度試してみてください!
3日で成績が上がる魔法の方法ではありませんが、半年もあれば、別人のように変わることもできますよ。