こんにちは!ゆらりんです。
先日PMSの話題を取り上げましたが、本業が医療関係ということもあり、
「最近、何かにつけてイライラして、周囲に八つ当たりしちゃうんです…
これって、更年期…?」
といった相談を受けることがときどきあります。
イライラがあまりにひどければ、それは更年期障害かもしれません。
更年期障害は、年を取ることによってエストロゲン(エストロゲン)が減ってしまうことで起こります。
イライラやほてり(ホットフラッシュ)などは更年期障害の症状として良く知られています。
それ以外にも、実はこんな意外な症状が出ることがあるのです。
今回は、更年期障害の気になる症状についてまとめてみました。
更年期障害の症状は、主に3つの原因に分けられる
更年期障害は本当にたくさんの症状がでます。
どんな症状がでるのか知るときに、症状が起こる「原因」を知っていると、話がスムーズに進みます。
更年期障害の困った症状は、主に下の3つの原因で起こります。
- 女性ホルモンが足りないことで起きる症状(血管運動神経症状)
- 心の症状(精神神経症状)
- その他の症状(不定愁訴(ふていしゅうそ))
モノの本にはそのように書いてあるのですが、実際には上のようにキレイに分けるのは難しいです。
なぜなら、更年期障害の症状はたいていが一つだけではなく、たくさんの症状が同時に現れることが多いからです。
その理由は、更年期という時期にあります。
更年期は、女性にとっては閉経(生理が終わること)などの身体の変化とともに、
- 結婚・離婚
- 子どもの巣立ち
- 夫や自身の仕事の変化
などといった精神的、または社会的な変化が一緒にやってくる時期でもあります。
更年期の女性にはさまざまな負担が同時にかかるため、一つの原因だけで更年期障害の症状を説明するのは難しいのです。
更年期障害の症状、徹底解説!
ここからは、実際にそれぞれどのような症状が出るかを簡単に解説します。
1.女性ホルモンが足りないことで起きる症状(血管運動神経症状)
更年期障害の症状としてよく知られる症状は、女性ホルモンが減ってくることによって起こります
- 顔のほてり
- のぼせ
- 多汗、発汗過多(汗をたくさんかく)
- 動悸(胸がドキドキすること)
- めまい・立ちくらみ などなど…
更年期、と聞いた時にまず連想するような症状は、ほとんどがこの「血管運動神経症状」に当たります。
心の症状(精神神経症状)
血管運動神経症状のほかに多いのが、心の症状です。
- イライラ
- 不眠
- 不安感
- 情緒不安定
- 頭重感(頭が重たい感じ) などなど…
PMSでも出てきた症状ですが、更年期でも同じような症状を見かけることがよくあります。
その他
これら以外にも、いわゆる「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と呼ばれるたくさんの症状が出ます。
どんな病気でも出るような、特徴のない症状
- 全身倦怠感(ぜんしんけんたいかん;身体のだるさ)
- 易疲労感(いひろうかん;疲れやすい)
- 微熱
などが出ることがあります。
運動器(うんどうき)症状
整形外科的な症状のことを、医学用語では運動器症状といいます。
肩こり、腰痛、関節の痛みなどがこれにあたります。
消化器症状
吐き気・嘔吐、食欲不振などがみられることがあります。
皮膚粘膜症状
肌や目、口の乾燥、かゆみなど、特に皮膚に何か出ているわけではないのに皮膚の症状が出ることがあります。
泌尿生殖器症状
尿や性器に関わる症状のことを、医学用語で泌尿(ひにょう)生殖器(せいしょくき)症状といいます。
排尿障害、性交障害、外陰部違和感などがこれにあたります。
日本人の更年期障害に多いのは、肩こりと易疲労感である
上に挙げたたくさんの症状は、日本人女性に特有のものというわけではなく、全世界共通のものです。
ですが、ある程度、人種によって更年期に出やすい症状というのが決まっています。
日本人女性には肩こりや易疲労感、そして頭痛、のぼせ、腰痛、発汗が多いとされています。
まとめ
更年期障害には、ほてりやのぼせなどの良く知られた症状のほかに、などたくさんの症状があります。
年のせいなどと思って気にも留めていなかった症状が、実は更年期障害のせいだった、の可能性があります。
あなたがお困りの症状は、この中にありましたか?
以上、「こんな症状も!更年期障害の気になる症状、教えます。」でした。