こんにちは!ゆらりんです。
最近すっかりライトノベルブログと化しているこのブログ。
記憶にある一番古い「ライトノベル」のカテゴリーに入る本は、 集英社さんのコバルト文庫たちです。
その中でも、ボロボロになるまで読みふけり、私を読書道、ひいてはライトノベル道に引き込んだ偉大な作家さんがおられます。
その方こそ、新井素子さんです。
新井素子さんとは?
いまどきのライトノベルファンの方は、ご存じない方が多いかもしれません。
新井素子さんは、本来は、正統派SF作家です。
正統派SF作家であるこの方を、コバルト文庫だからって「ライトノベル」に入れてよいのか畏れ多く、大変迷うところではありますが、一応「ライトノベル」の文体の原型を作った方という扱いになっているようだし、最も大好きで尊敬する作家さんなので書いてしまいます。
ワタシは、新井素子さんが大好きだ~!
新井素子さんの作品たち
初めて読んだのは、もちろん『星へ行く船』です。
星へ行く船―ロマンチックSF (集英社文庫―コバルトシリーズ 75B)
- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1981/01
- メディア: 文庫
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当時、私、小学生でした。
もう、言葉にならないくらい衝撃でした。
まず、あの特徴的な文体が素晴らしい。
一人称が「あたし」という小説、それまで読んだことがありませんでした。
そして、何度読み返しても本の中にすんなり入り込むことのできる、確立した世界観。
さらに、凡人の私には到底思いつかない、世界観を裏返すようなどんでん返しの数々。
これが高校生でデビューした才能溢れる方の勢いか…と感動を覚えました。
(ちなみにワタシが乗り切れない「ライトノベル」の一つは、世界観が乏しく、作者のご都合主義で話があちこちに飛んでいくタイプです…)
ついでにいうと、御本人のキャラがよくにじみ出ているあとがきも、ほのぼのできて大好きです。
そのあと、『星へ行く船』シリーズ全5巻を含め、新井素子さんの本はほとんど読みあさりました。
もっとも大好きなのは、『グリーン・レクイエム』、そして『緑幻想』のシリーズです。
初期はSF的な作風のものが多かったと記憶しておりますが、新井さんが大人になるにつれ、サイコホラー的なもの、また御自身の私生活を彷彿とさせるような『結婚物語』シリーズなど、私小説風の作品が増えていきます。
そして、新井さんといえば、膨大なぬいぐるみ(ぬいさん)のコレクション!
愛してやまないぬいぐるみたちとの生活を描いた作品も多いです。
そして、残念なことに徐々に刊行ペースが落ちてしまったのですが…
最近の作品である『イン・ザ・ヘブン』も、短編集なのですが、素子ワールド全開で、楽しめました!
ですが、ワタシ的には、新井さんの真骨頂は長編小説にあると思っています。
いつかまた、新井さんの長編小説が読める日を楽しみにしております。
まとめ
私をライトノベルの道に引き込んだ新井素子さん。
今でも大好きです。
いまどきの軽いライトノベルとは一線を画す、しっかりとした構成と読ませる表現。
ぜひ一度、読んでみていただけるとうれしいです。